日本の保育労働者―せめぎあう処遇改善と専門性

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  • サイズ A5判/ページ数 220p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784894642256
  • NDC分類 369.42
  • Cコード C3037

内容説明

たとえ制度や労働条件が整っていなくても、目の前の切羽詰まった親子は見過せず、わが身を削るようにして保育を続けてきた日本の保育労働者たち。この構造は、保育の市場化が急速に進む今日、どれほど変わったと言えるだろうか。保育労働の歴史と現状を、保育者の内発性と外的条件の両面から丹念に描き出すことで、保育者の専門性を形づくるものは何かを問う。

目次

序章 政策課題としての保育労働研究の意義(保育労働研究の到達点;政策課題として浮上する保育労働力問題 ほか)
第1章 戦前の保育労働者状態と社会的地位(戦前の託児所を担った保育者の実態;戦前の保育者の社会的地位―賃金比較から見えてくるもの ほか)
第2章 北海道保育者調査に見る現代の保育労働者状態(調査の概要と調査回答者;子どもや保護者の困難、保育職場の変化 ほか)
第3章 保育者の職務内容と知識・技能習得過程(調査対象と調査方法;保育者の職務内容と保育者に必要となる知識・技能 ほか)
第4章 ライフヒストリーに見る保育者としてのキャリア形成(研究の視点と分析の方法;I先生の語りからたどる保育者としての歩み ほか)

著者等紹介

垣内国光[カキウチクニミツ]
明星大学人文学部教授。専門は、子ども家庭福祉論、子育て支援論、保育労働者問題

義基祐正[ヨシモトユウセイ]
日本工学院八王子専門学校非常勤講師、近畿大学豊岡短期大学非常勤講師、小平市スクールソーシャルワーカー。専門は、保育問題、社会福祉

川村雅則[カワムラマサノリ]
北海学園大学経済学部教授。専門は、労働経済、社会政策

小尾晴美[オビハルミ]
東京学芸大学・大正大学・日本福祉教育専門学校非常勤講師。専門は、社会政策論、労働社会学

奥山優佳[オクヤマユカ]
東北文教大学短期大学部准教授。専門は、教育学(幼児教育)、特に保育者論・幼児理解(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ゆう。

24
僕も執筆者の一人です。宣伝を兼ねて。日本の保育労働者について、歴史的・実証的に分析した研究書です。現在の保育労働者状態について、非正規化や賃金などに注目した論文や保育の専門性や労働環境について、丁寧な職務分析やライフヒストリー分析、保育労働者状態史など、保育の市場化・営利化が進む中で保育労働が変化し、雇用条件などの労働条件が厳しくなる中で、貴重な内容の本だと思います。2015/07/30

ayumu

1
いろいろな問題意識の詰まった本でした。 保育の専門性、働きかたについて引き続き学んで行きたいです。2016/06/30

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