内容説明
子育てでもっとも必要なのは、「ほどよい加減」つまり「バランス」。ほどよいバランス感覚を身につけるためには、親も子も周囲の人々と交わりながら、子育てをする環境が必要。日常生活の中で、他のお母さんたちの子どもに接する姿も目の当たりにしながら、ときには自分のやり方を客観化・相対化しながら子育てをすること、そのためには地域・社会が新米のお母さんたちを孤立させないよう、さまざまな子育て支援システムを充実させていくこと、それらの内容が新版では特に強調されるようになった。
目次
第1章 おとなと子ども―「心の育ち」の貧しさとその背景
第2章 妻と夫―分離された二つの世界
第3章 「三歳までは親の手で」という神話
第4章 愛することと働くこと
第5章 新たな子育ての方向性
第6章 より深い心にかなった選択を
著者等紹介
三沢直子[ミサワナオコ]
1951年生まれ。早稲田大学大学院博士課程修了(臨床心理学専攻)。現職「コミュニティ・カウンセリング・センター」所長。これまで20年間、精神病院、神経科クリニック、企業の総合病院神経科などにおいて、心理療法、心理検査を担当してきた。また、一男一女の子育てが一段落してから、鉄道弘済会福祉相談室「お母さんのカウンセリング・ルーム」をはじめとして、各地域で子育ての中の母親のサポート活動に力を注いできた。最近は保育士・児童館職員・教師など、地域で子どもや家族の問題に関わる人々の研修・サポート生活を行っている。主な著書に夫・三沢英夫との共著『しつけと育児の悩み解消ブック』(婦人生活社)、『殺意をえがく子どもたち―大人への警告』(学陽書房)などがある
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