内容説明
本書は、現代の子育てや母子関係の実態をふまえた保育のあり方を考えることを意図しています。実際に出産・子育てを経験した著者が、この問題への関心を、今日まで十数年の間に論文として書きためてきたものを再構成し、加筆しました。
目次
第1部 現代の子育ての実態と母子関係(出生率低下の意味するもの;今日の母子関係の全体的傾向;「幼児虐待」にみる子育ての新たな困難 ほか)
第2部 子育て、母子関係を支える保育の課題(家庭での子育てと保育園における援助;親―保育者関係の困難と大切さ;親と保育者の新たな共同をつくり出す保育実践)
第3部 子どもの発達と母子関係研究(母子関係論とはどのような理論か;「母性的養育の喪失」をどう考えるか;「愛着」研究が明らかにしたこと ほか)