出版社内容情報
労働者解放の思想
日本のプロレタリア文学は、大正10年、小牧近江・金子洋文らによって創刊された『種蒔く人』を源流とし、『文芸戦線』へと引き継がれ、葉山嘉樹・里村欣三・鶴田知也らが活躍する。
プロレタリア文学は、資本主義社会の機構である搾取をなくすのを目的としている。そのために「労働者の解放」と「未来の社会建設」へと導く光を数多くの人々のもとに届ける役割をもっている。いつの時代でも、現代に生きる人々の希望の文学である。(「編集後記」より)
内容説明
労働者解放の思想。日本のプロレタリア文学は、大正10年、小牧近江・金子洋文らによって創刊された『種蒔く人』を源流とし、『文芸戦線』へと引き継がれ、葉山嘉樹・里村欣三・鶴田知也らが活躍する。
目次
第1部 時代を生きた『種蒔く人』『文芸戦線』のひとびと(小牧近江;金子洋文;今野賢三 ほか)
第2部 時代の証言(新資料:小林多喜二が小牧近江に宛てた葉書;シベリア出兵と黒島伝治;映画「ある女工記」を観る視点―葉山嘉樹『淫売婦』と宮澤賢治『注文の多い料理店』)
第3部 粘り強く生きるひとびと(「独立作家クラブ」のこと;柳瀬正夢)