内容説明
「余は神に選ばれた王だ。王のなかの王、皇帝になるのだ」―西紀前二五九年、正月、乱世の中国大陸に、一人の男が生を享けた。血族の謀略に身を起こし、遂には天下統一を成しとげ、皇帝にまで登りつめた男の名は政。男は自らを“始皇帝”と名乗った。数奇な運命に翻弄され、壮絶な戦いに明け暮れ、不死を夢見た秦の始皇帝の生涯を、雄渾華麗に謳いあげた大英雄伝。
著者等紹介
津本陽[ツモトヨウ]
1929年、和歌山生まれ。東北大学法学部卒業。『深重の海』(直木賞)『夢のまた夢』(吉川英治文学賞)など著書多数。抜刀術五段。平成9年紫綬褒賞受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。