ハルキ文庫
十津川警部 海の挽歌

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 290p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784894565401
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

米軍の支配下にある小さな無人島で、白骨が五体発見された。発見者である中央新聞の記者田島が、友人である十津川警部に白骨の調査を依頼したところ、それは戦時中のものではなく、一年から一年半前のものだとわかる。さらに中央新聞の那覇支局長の丹羽雄一が東京で死体となって発見され、事件は思わぬ方向へ展開する。一見不可能にみえる東京と沖縄間の犯罪に、十津川の推理は果たして。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

飛鳥栄司@がんサバイバー

14
1998年に書かれた作品だが、2021年になっても、沖縄の基地問題は前に進んでいないと関心させられた。米軍士官の交通事故を根に、意外な人物が殺害され意外な場所で発見される事件の謎が、基地問題と沖縄独特の宗教観と絡んでくるのかを楽しみに読んだ。作者が取材で得た沖縄県の悔しさがよほど大きかったのか、日米地位協定を全面に押し立てて、事件の発端となった交通事故について何度もリピートされるため、ミステリ要素はかなり薄め。事件の真相を公にすることができない十津川警部と亀井刑事が、葛藤する場面が一番の読みどころ。2021/07/04

エヌ氏の部屋でノックの音が・・・

7
「勝手に列車祭」第267弾。。。文庫コレクション520冊目。。。1999年 7月18日 初版。。。珍しく田島の話であった。まあ大体記者と警部が沖縄旅行なんてできるわけがないと思っていたが、矢張り田島一人で行くことになる。沖縄独特の宗教観と、基地問題が出てきてややこしくなっている。終わり方も抒情的でよかった。2020/05/29

竹本明

2
沖縄県の八重山を訪れた新聞記者が白骨遺体を発見する。 大学時代の友人である十津川警部が捜査を始めるが・・・・ 軍事的問題等もはらんでおり、また政治的な絡みもありと、捜査が思うように進まない・・・ 事件の展開も面白く、スリルもあり、なおかつ沖縄の旅情をも十分に味わえる納得の出来る作品である。2001/11/06

立て邦彦

1
沖縄にいったことないが、米軍の存在の大きさと沖縄の風情が感じられる物語だった。2019/04/22

kenkou51

0
長編 十津川警部が沖縄に行き米軍基地問題が絡む殺人事件を捜査する。本の中で石垣島、西表島、宮古島とともにに赤見島という島が出てきて実在する島なのかと思わず地図で調べてしまった。(赤見島は実在しない架空の島、ちなみに本書の核になっているニライカナイの信仰は実際あるようです。) 殺人事件に関しては犯人逮捕までいたらないので、その部分ではすっきりしない感じはあるかもしれません。 2013/02/04

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/465808
  • ご注意事項