内容説明
良家のお嬢様がそのまま年齢をとったような70歳になる大金持の未亡人八木原亮子。何不自由なく育てられた長男秀、嫁康代、息子の秀一郎。35になる今も独身でわがまま一杯の次女圭子。結婚はしたが金銭感覚ゼロの長女房子。そしてこの物語の主人公で19歳のお手伝い山中千津。苦労もなく心配もなく、一見平穏無事に見えた八木原家の人々に、突然の嵐が訪れる。昔の恋人にひきずられる人妻、事業の失敗による破産…。破滅への歯車が少しずつ動き出した! すべてを裏で操る悪たちの正体は? 赤川次郎の真骨頂をしめす長編ロマン・ミステリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
人間万事塞翁が馬ZAWAZAWA
7
古い文庫を書棚に見つけ数ページをめくるとついついページが進み最後まで読んでしまった。赤川さんの小説は本当に読みやすい!賞を願うような堅苦しさがなく、大衆娯楽の粋を極めた作品でした。2011/06/27
こゆき
1
一番驚いたのは、この本を読み終えて登録しようと裏表紙を見たときにバーコードがなかったこと。まさかの初版。私より古い。ISBNから検索する羽目に。2025/06/16
eLmoyoko331
1
再読。主人公がかっこいい。話のテンポ最高。すりガラスの向こうに勧善懲悪が見えるような、珍しく純文学の香りがするラストも好き。納得した上で、人の心とか、やさしさとか、大事にしたいな。と改めて思う。2020/11/03
麻井 碧
1
感動的な結末2015/03/06
ちょび〜
1
風にあたらずに生きてきた大金持ちの話。読みやすさは抜群。2014/05/17