内容説明
良家のお嬢様がそのまま年齢をとったような70歳になる大金持の未亡人八木原亮子。何不自由なく育てられた長男秀、嫁康代、息子の秀一郎。35になる今も独身でわがまま一杯の次女圭子。結婚はしたが金銭感覚ゼロの長女房子。そしてこの物語の主人公で19歳のお手伝い山中千津。苦労もなく心配もなく、一見平穏無事に見えた八木原家の人々に、突然の嵐が訪れる。昔の恋人にひきずられる人妻、事業の失敗による破産…。破滅への歯車が少しずつ動き出した! すべてを裏で操る悪たちの正体は? 赤川次郎の真骨頂をしめす長編ロマン・ミステリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
人間万事塞翁が馬ZAWAZAWA
6
古い文庫を書棚に見つけ数ページをめくるとついついページが進み最後まで読んでしまった。赤川さんの小説は本当に読みやすい!賞を願うような堅苦しさがなく、大衆娯楽の粋を極めた作品でした。2011/06/27
二分五厘
0
1987.2.8
麻井 碧
0
感動的な結末2015/03/06
ちょび〜
0
風にあたらずに生きてきた大金持ちの話。読みやすさは抜群。2014/05/17
むすびめ
0
千津さんとても努力家。お見合い相手とうまくいけばよかったのにもったいない。登場人物のほとんどがダメ人間だけど、腐敗しきっているのはごく一部だけだから余計に切ない。ちゃんと自分の頭で考える癖をつけておかないと、腐敗臭に飲み込まれてしまうよねと再確認しました。2012/08/01