出版社内容情報
われに鳥翼はなし。自ら駆け続ける孔明の孤影に、光は射すのか。去り行く者の声。魂の呻き。蜃気楼の如く蘇る、若き苦悩の日々よ。
内容説明
われに鳥翼はなし。自ら駈け続ける孔明の孤影に、光は射すのか。去り行く者の声。魂の呻き。蜃気楼の如く蘇る、若き苦悩の日々よ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
藤枝梅安
33
孔明は馬謖の能力を買っていた。しかし不安もあった。31ページに孔明の独白がある。-横たわると、孔明はしばらく馬謖のことを考えた。自分が凡庸であると、いつ自覚できるのか。非凡な者が、自分は凡庸だと思い定めることができたら、これはこわい。孔明は新城の孟達を寝返らせる工作を始めた。それを察知した仲達は密かに馬を用意し、洛陽から早馬を継ぐことができるようにしておいた。孟達の寝返りと呼応して攻め込もうとした蜀の作戦は仲達に阻まれる。孔明は次に、長安を衝くという作戦を立てる。2010/11/29
koba
26
★★★☆☆2012/10/20
calaf
11
死にたくなくても死んでしまう人もいれば、死にたくても死ねない人もいる...まぁ人間、誰であってもいつかは死ぬのですが...2012/06/06
しの
5
曹丕と司馬懿の別れを筆頭に、相変わらず別れが多い。涙無くしては読めません。陸遜をはじめ、次世代の悩みも心苦しい。でもね、姜維と孔明の出会いや爰京と馬超の出会いなど、新たな出会いもちゃんとある。そしてそして・・・・・趙雲・・・・2016/10/11
hinata
4
馬謖が功を焦ったがために、街亭の戦いに敗れた。孔明の策は水泡に帰した。もし馬謖が自重していれば、三国分立は崩れたかもしれない、司馬氏の晋国も無く漢王朝の復活もありえたかもしれないが、「もし」は禁句だろう。そしてついに趙雲までもが、歴史の舞台から降りた。解っていることだが一人また一人と英雄たちが居なくなるのが寂しい気がする。2012/09/15