著者等紹介
ラーゲルレーヴ,セルマ[ラーゲルレーヴ,セルマ][Lagerl¨of,Selma]
1858年、スウェーデン中部ヴェルムランド地方モールバッカに生まれる。1885年、師範学校卒業後、スウェーデン南部スコーネ地方で教職に就く。1891年『ヨスタ・ベーリング物語』で作家デビュー。1895年に教職を退いたのち、作家活動に専念。1909年、女性初かつスウェーデン人初のノーベル文学賞を受賞。数多くの名作を残し、1940年、モールバッカの自宅で死去
菱木晃子[ヒシキアキラコ]
1960年、東京に生まれる。慶應義塾大学卒業後、スウェーデンのウプサラでスウェーデン語を学ぶ。現在、北欧の児童書を中心に翻訳に活躍。2009年、スウェーデン王国より北極星勲章受章
平澤朋子[ヒラサワトモコ]
1982年、東京に生まれる。武蔵野美術大学卒業後、フリーのイラストレーターとしてさまざまな媒体で活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ゆのん
45
【絵本】【ニルスシリーズ3作目】突然の風でがんの群と離れてしまったニルスは鉱山地帯で熊の家族と出会い。酷いいたずらばかりしていたので妖精に小さくされてしまったニルスだが、冒険を通じて勇気や優しさを学んできたように思う。862019/03/26
ぼんくら
12
ニルスが出会った物語その③。モルテンの背中から落ちたニルスはクマにつかまり、こぐまたちのおもちゃにされたあと、父親ぐまに、製鉄所を燃やせとせまられます。製鉄所を前にしたニルスは人間にとっての鉄の役割をじっくり考えます。自分の命か、製鉄所か。そして人間と切っても切れない仲の鉄砲があらわれて・・・。原発と人間のことがうかんできました。便利さだけは享受している私たち。ただ反対するのではなく電気との関係を見直さなくては・・・。まずできるのは節電かな2012/10/14
遠い日
7
ニルスが出会った物語3。近現代社会の弊害を訴えたお話だろうか。森のクマにつかまったニルスが、クマが迷惑だと思っている製鉄所への放火を頼まれるというきな臭いストーリー。人間社会には欠かせなくなった「鉄」にまつわる表裏の見方。なにやら、今の我々にも通じるものがありそうだ。2012/12/06
ケニオミ
7
ニルスが出会った物語3です。偶然図書館で見つけ、そのままお持ち帰りとなりました。今回は、自然との共存の話でしょうか。森の中に製鉄所ができ、今まで静かに生活してたクマにとって大変迷惑な事態となっていました。そんな場所に偶然ニルスが現れることになります。クマに捕まってしまったニルスは、自分の命と引き換えに製鉄所を燃やすよう強要されるのですが・・・。このシリーズ、最初のお話「まぼろしの町」は大変おもしろかったのですが、ここ2作はちょっと期待外れの状態ですね。次からの作品に期待します。2012/10/13
タンタン
6
『ニルスのふしぎな旅』の絵物語として読む。熊に捕まってしまったニルス。平澤さんの描く熊は毛並みまで感じられる。2020/01/19