内容説明
地球の未来はイカに聞け!?寿命は何年?本当に空を飛ぶ?巨大卵塊はどこに?イカ研究の最先端を走る著者が生態の謎に迫る。鮮度を保つ秘密兵器や、気候変動による漁場の変化など気になる話題も満載。
目次
第1章 イカはなにもの?
第2章 夢の長期飼育
第3章 漁火に集まるのはなぜ?
第4章 透き通るうまさのために
第5章 巨大卵塊の謎を解く
第6章 地球の未来はイカに聞け
著者等紹介
桜井泰憲[サクライヤスノリ]
北海道大学大学院水産科学研究院特任教授。1950年10月岐阜県高山市生まれ。73年北海道大学水産学部卒、同大学院を経て、83年から青森県営浅虫水族館勤務。87年から北海道大学水産学部勤務。専門分野は海洋生態学、水産海洋学(タラ類、イカ・タコ類の繁殖生態と資源変動機構、気候変化と亜寒帯海洋生態系変動に関する国際共同研究、北極海の魚類生態、海産生物の飼育技術開発など)。また国際的には、CIAC(FAO:国際頭足類諮問機構)、GLOBEC/ESSAS(亜寒帯海洋生態系国際共同プログラム)、PICESなどの各種委員、役職を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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pollack
8
恐らく著者はイカの研究者として多くの業績を積み重ねた日本一有名な方しょう。著者のイカ研究が一般向けに分かりやすくまとめられています。イカの行動、形態、進化、生理、生態、発生、環境との相互作用など、多様な視点からイカの正体を露わにしていきます。身近なイカですが、私たちの如何に対する無知をまざまざと見せつけられた気分で、非常に面白かったです。特に産卵行動の研究の記録は数々の艱難辛苦を乗り越えながら新たな発見に至るドラマに満ち、読み応え充分でした。2016/08/30
ココアにんにく
4
飛んでます!30mも!集団で!一度見たら忘れない巻頭の写真。すごい形で飛んでます。飛出し→海水噴射→滑空→着水の写真を見ているとより形がわかります。なぜ読もうと思ったのかわかりませんが面白い本でした。地鮮地食/「つ」より「く」のこりこり/18時間活〆/アニサキスは秋以降の大型に多い(今やん!)/サンマ・アジ・イワシを食べる(イイもの食べてる)/「光が好きだけど、薄暗い影の部分がもっと好き」という性格2016/12/11
ぱぷお
4
大学院教授が書いた、研究レポートのような一冊。専門的な事柄を素人にでも理解出来るように説明されています。様々な苦労の末の成果ではありますが、羨ましいお仕事ですね。2016/05/05
piro5
3
スルメイカって空飛ぶんだ!スゲー!という珍知識だけでなく、イカの生態をカラーの写真・絵で丁寧に説明してくれている。こういう身近な生き物って生態が良くわからないものが多いから、すごく面白かった。2015/09/29
hideko
1
座っているイカを観てみたい。 研究者の情熱が素敵。2015/10/16