道新選書<br> 獄中メモは問う―作文教育が罪にされた時代

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道新選書
獄中メモは問う―作文教育が罪にされた時代

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  • サイズ B6判/ページ数 235p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784894537613
  • NDC分類 372.11
  • Cコード C0321

内容説明

戦時下に、作文指導に励んだ北海道の教員が次々と治安維持法違反容疑で逮捕された「北海道綴方教育連盟事件」。2013年に見つかった元教員の「獄中メモ」を手がかりに、事件の実像に迫ったルポ。70年余りの時を経て現代に問いかけるものとは―。

目次

第1章 逮捕
第2章 赤い烙印
第3章 取り調べ
第4章 公判
第5章 戦後へ
第6章 語り継ぐ
現代へのメッセージ

著者等紹介

佐竹直子[サタケナオコ]
1966年、釧路市生まれ。藤女子大学英文学科卒。日本電信電話株式会社(NTT)、NHK釧路放送局リポーター、釧路新聞社記者を経て2006年より北海道新聞釧路支社報道部で勤務。北海道新聞情報サービス釧路編集センター記者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ため

6
「メモ」と丹念な取材が史実を掘り起こす力作。事実を積み重ねた素晴らしいノンフィクションのはずだったのに、最後の大学の先生の意見=特定秘密保護法案を無理にこじつけようとしたインタビューですべて台無し。もったいない事このうえない。2015/02/11

sasha

4
戦時下の北海道で作文教育に熱心だった教師たちが大量に治安維持法違反で逮捕された。共産主義の信奉者だとでっち上げられた罪で…だ。小林多喜二の拷問死に見るように、この頃の特高は本当になりふり構わずなんだよな。貧しい生活をありのまま作文にすることのどこが共産主義なんだ、馬鹿か。などと言っている場合でもないんだよな・「治安維持法は適法」と言い切った法務大臣の下、「テロ等準備罪」という名の共謀罪が成立しているんだから。罪なきところに罪を作る。それは見せしめではなかったかと思うわ。2017/06/29

kawa

4
戦中の特高警察の弾圧捜査のノンフィクション。三浦綾子さんの「銃口」にも描かれた事件なので知ってはいたが、子供に作文や絵を書かせるだけで、思想犯として追求されてしまうことに驚く。さすがに、今の世の中にこんなことはないと思うが、権力機関が組織生き残り論理で、事をねつ造したりする危険性はおおいにあり得るので、著者のような取り組みは重要だと思う。2015/10/25

epitaph3

3
2015年1冊目。戦時中、北海道で起きた生活綴方弾圧事件がどんなものだったのか追いかけた本。獄中メモが出てきたことが発端で、取材が進んでいく。逮捕、起訴、判決、釈放、戦後にいたるまで、被告とされた先生方の人生が描かれている。怖さと無念さがよぎる。2015/01/02

ガルマザビ

2
治安維持法時代に起きた北海道の綴方事件のノンフィクション。作文教育に赤のレッテルを貼られた教師に対する戦時中の不当な尋問、勾留に憤りを感じるも、人権派弁護士(元札幌市長)の最終弁論の項には熱いものを感じる。事件によってその人生を狂わされた教師達が、その子孫に事件の多くを語ることのない、また資料を焼却してしまう様は、事件の理不尽さをあらわしている2016/12/10

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