土方歳三最後の戦い―北海道199日

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  • サイズ B6判/ページ数 325p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784894537552
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0021

内容説明

箱館戦争の死闘の中、命を散らした元新選組副長土方歳三。なぜ北海道へ渡ったのか。誰に撃たれたのか。数々の謎に迫りつつ、短くも激しい北の大地での活躍を描く北海道発歴史ノンフィクション。

目次

1章 新選組出帆―最後の「誠」は北にあり
2章 北の政権―日本初の選挙で土方歳三第六位
3章 土方歳三の写真―戊辰戦士は役者のようだった
4章 新政府大軍―薩長兵ら八千 蝦夷地上陸
5章 二股口銃撃戦―土方の形見を運んだ市村鉄之助少年
6章 生涯最後の日―明治二年五月十一日
7章 土方狙撃者伝承―松前藩銃士米田幸治のその日
8章 実行寺過去帳の謎―なぜ土方戒名?明治25年室蘭署警察官の追跡
9章 土方歳三辞世―よしや身は蝦夷とふ島辺に
10章 土方歴史散歩―森・函館・北斗・松前・江差・石狩

著者等紹介

好川之範[ヨシカワユキノリ]
歴史作家。幕末史研究家。会津藩史研究家。1946年、札幌市生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Die-Go

54
新選組副長土方歳三の生涯をドキュメンタリーとして追う。主に蝦夷地に渡ってからの事をメインとしているため、京都時代などは駆け足。北の新選組に興味があるけど、良い史料がないと思われている方にお勧めか。文体も読みやすく良。土方歳三の埋葬地の謎なんかも触れられている。★★★★☆2016/12/26

り こ む ん

39
歴史資料から追跡する北海道での199日。土方歳三本人が、北海道での記録を残していなかった?からか、だいぶザックリな気がするけれど…こんなものかな?各史料を照らし合わせて、写真の撮影場所、狙撃された状況。埋葬地推測し真実に近づこうとしている。たぶん、近づいているのだと思う。子孫の話も交えているのが面白かったかな。こういうものを読むと、城の時もそうだったけれど、勝者側がもう少し広い視野を持っていたならば…って思う。後世に残して欲しかったな。飾らない史実。その辺を推測してゆくのままた、歴史ロマンなのだけど、見た2015/05/02

Akihiro Nishio

22
週末の北海道出張時に函館に寄るので、予習。おそらくアマチュア歴史家による土方歳三の函館戦争の記録である。非常にマニアックな本で、細々とした資料をあたり、関係者の子孫達を訪れて、土方の実像に接近する。この地道なアプローチがいい。函館戦争を旧幕軍から振り返ると、新政府軍を凌ぐ大艦隊が、ほとんど何の役にも立たず、無力化してしまったのが惜しい。結果として、北の政府の首脳陣の多くは明治を生き抜き、それなりのポストに登用されるのだか、新撰組隊士は割を食った印象。庶民出身は不利である。 2017/08/14

まみこ

13
蝦夷地に渡ってからの土方について書かれた本をずっと探していたので、とても気に入った。多量な文献から彼に関する部分が抜粋されているので、これからの読書にも役立ちそう。陳腐な表現だが「やっぱり土方はかっこいい」というのが一番の感想。謹慎を終え新政府の中で相応の地位につく旧幕臣もいる一方、身分の低い新撰組はそれに該当しなかった。もし土方が函館戦争を生き残ったとて、それは彼の望む未来ではなく、その未来に生きることはできなかったのだと思うと切ない。己の信念を守りぬき散っていった彼に、私達はどうしようもなく魅了される2023/08/22

chatnoir

12
蝦夷に渡ってからの旧幕府軍の足跡。たった199日だったんだね。厳しい戦況の上、蝦夷地の想像を超えた寒さや遅すぎる春にさぞやうんざりしただろうなぁ。以下覚書。土方が絶命した後、味方が首を切って持ち帰った。撃った人は衣服の縫い取りで土方と確認。鳳啓助は大鳥圭介に傾倒していた。浪曲の〝バカは死ななきゃ治らない”の人は命令に反して幕府軍の死者を弔った柳川熊吉に感銘して、〝咲くも花なら散るも花”の一節を盛り込んだ作品を作った。近藤の娘が永倉の元を訪ねていた。鷲ノ木では旧幕府軍が来た時に黒船が来たと騒いだらしい。2017/03/21

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