内容説明
あれから10年、道なき北海道経済の針路を探る。金融界の再編、元拓銀役員の経営責任、期待の新興企業に北海道新聞記者が迫った。
目次
序章 解体と、再生と
第1章 破たん、その全貌
第2章 拓銀処理と日本の金融再生
第3章 変わる北海道の金融地図
第4章 道内企業の苦闘
第5章 拓銀行員たちのその後
第6章 北海道経済の針路
第7章 未来へ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
135
この本は、北海道新聞社が以前に書いた「拓銀はなぜ消滅したか」という本のその後10年間の北海道経済の状況をレポートしたものです。ですので拓銀の破たんの状況については前著のほうが詳しく書かれていますし資料も豊富です。いま地方創生ということがいわれていますが、金融機関一つでこのような状況になるということが分かるので反面教師的な感じで読むのもいいと思いました。2017/01/11
maru
1
ここに書いてあるような激動が、97年に実際に起こっていたのか…。拓銀がどのようにして破たんに至ったか、またその後の北海道経済がどのように動いていったかを、具体的な企業・人物を取り上げながら臨場感溢れる形で描いている。500ページを超える長編だけど、「バブル期」以降の北海道の経済史を辿るには凄く適格な一冊だと思う。2011/03/14