内容説明
古来より自然を愛で、表現してきた日本人は、気象にまつわる様々なことばを編み出しています。本書は、これらの天気を表すことばから特徴的なものを抜粋し、現代の風景とともに気象別にまとめました。また巻頭には、四季折々のことばを季節の表情とともに特集しています。古の時代から大切に育まれ、今も確かに息づく「てんきご」の世界をお楽しみください。
目次
春
夏
秋
冬
風のことば
雲のことば
雨のことば
空のことば
雪のことば
著者等紹介
鈴木心[スズキシン]
写真家。1980年、福島県生まれ。広告、雑誌を中心に活動。エプソンカラーイメージングコンテスト藤原新也賞、第24回ひとつぼ展写真グランプリ、キャノン写真新世紀佳作(森山大道選)ほか、多数の受賞歴を持つ。広告、雑誌の写真制作とCMのムービー撮影をする傍ら、自身の作品制作を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あつひめ
81
とても素敵な一冊に出会えたことを嬉しく感じる。天気予報でもなかなか聞かないような呼び名がついている風や雲や空や雨。なんて心地よい響きなのでしょう。農業や漁業…なんか自然に関わる仕事をしている人にもぜひ知ってほしい季節の言葉。知らずに自然に身を包まれるのと、絶対感じ方が違ってくるから。一読の価値ありです。この本…欲しいなぁ。2014/05/06
inarix
7
たとえば「雪」の異称は銀華・銀花、雪花、六花、不香の花など。その「雪」は、同じ雪でも風に散れば「風花」、湿気でおおぶりな形になれば「牡丹雪」、春になって降る、すぐに消えるはかない雪は「淡雪」となる。日本には驚くほど多彩な気象にまつわる表現がある。辞典に収められている風・雲・雨・空・雪のことばは約1500。それにまつわる表現はさらに膨大。これからの季節、私たちはたくさんの風や雲や雨や空を見る。それは、風や雲や雨や空についたたくさんの名前を知ること、思い出すことに繋がる。2013/10/11
rumi
6
強烈な暴風雨で目が覚め、パラパラとめくる。何十にものぼる美しい言葉で形容された豪雨。何百にものぼる空模様。約1500ものてんきのことばと美しい写真からなるてんきの辞典。台風が過ぎ子どもたちを送り出し見上げた空の名前は、【秋旻】シュウビン(爽やかに澄み渡った秋の空)かな。2013/10/16
a
0
辞典の名の通り、天気にまつわる言葉の意味、ときにイメージ写真が載っているので、読み物とはまたすこし違うかも。 日本語の良さを噛み締めたいときに。ただし、天気用語特化。2015/05/01
トビケ
0
鈴木心さんの写真を眺めながら、てんきの言葉を肴に思いを馳せる。2024/03/02