内容説明
あまり読まれない作家・作品ばかりを意固地に紹介。本当の本好きに贈る、本物の読書案内。
目次
民衆の間の本の普及の過程―見逃せないシャルチエ『読書と読者』
バブル後も下がらない探偵物―「世界探偵傑作叢書」全十八冊揃が六十万円!
ウィラ・キャザーを“読み耽る”―『サフィラと奴隷娘』は記念すべき作品
日本で冷遇されてきた作家―『コンラッド自伝』六十五年ぶりの新訳
国枝史郎の手紙から―大衆雑誌の蒐集と保存の必要性痛感
末弘厳太郎と甘粕正彦の関係―軍人を特殊な存在と考える謬見
戦時中の『女学生の娯楽調査』―映画は最も一般的な娯楽の一つ
田中英光の“絶筆”「春の果実」―文学史の欠落を補う風俗雑誌の働き
「コレクター」に対する感慨―荒俣宏『図の劇場』にこめたもの
二冊の『満支旅行年鑑』から―依然として生き続けている郷愁〔ほか〕
著者等紹介
山下武[ヤマシタタケシ]
1926年、東京生まれ。法政大学文学部卒業。椎名麟三に師事し、作家活動に入る
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感想・レビュー
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還暦院erk
5
図書館本。ノートをとりつつ精読。多数登場した諸作品のうち、読了したのが一冊も無かったことに地味に凹む。名前だけは知ってた作家さんは結構いたんだけどさっ(←負け惜しみ)。埴谷雄高『死霊』が「しれい」って読むってググってみて初めて知ったし。ともかく、活字好きの人にとって挑戦的な情報量!歴史ヲタの人大喜びの資料紹介も満載。山下武さん初読みだが、題名に魅かれて手に取ってみて良かった。2018/07/22
susie
0
「週刊読書人」19994.5.20-1999.3.19連載。2011/08/15
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