出版社内容情報
第一次大戦後の経済不況から、昭和の金融恐慌を経て世界恐慌へと至る大失業時代に、
中央職業紹介事務局が毎月刊行していた、職業紹介事業に関わる詳密なレポート。
底本:『職業紹介公報』(中央職業紹介事務局、大正12-昭和11年)
●各月ごとの統計資料や大都市部の賃金概況、地方特有の労働事情・労働慣行などの
記事からなる内容は多彩、詳細にわたり、戦前の社会・労働政策、労働事情を
研究するうえで不可欠の資料。
今回の復刻にあたり、14年間にわたって刊行された全159冊
(関東大震災直後に緊急出版された「震災版」7冊を含む)を
各年ごとに一冊にまとめて14巻とし、さらに3つの時期に分けて、
それぞれの時期にみられる特有の事情や社会的事情などに
言及した解説と総目次・索引を付して読者の便宜を図った。
ユニット1/大正12年~昭和元年分(第1~38号・震災版第1~7号)
職業紹介に関わる新制度がぞくぞくと作られ、大震災・大型解雇への
対策などが目立つ時期。