出版社内容情報
草の根の力で未来を創造する。
「方位は定まった。将来に向けて、広範な記憶の場を組織することにしよう。途方に暮れているわけにはいかない。見届けること。記憶すること。記録に留めること。すべてを次代へと語り継ぐために、希望を紡ぐために。」
復興構想会議委員、「ふくしま会議」代表理事、福島県立博物館館長、遠野文化研究センター所長等を担いつつ、変転する状況の中で「自治と自立」の道を模索してきた三年間の足跡。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
bluepand
1
著者の書いた文章をまとめたものなので何度も同じ主張が出て来て、何を最も訴えたいのかがよく分かる。震災により高齢化社会が早く到来した。東北は植民地状態だった。古い農家は無事なのに新しい家屋は被害を蒙ったと寺田寅彦。神社は比較的無事だった等。また、明治以来、増えた人口を食べさせるために潟を埋め立てて水田にした場所が、今回津波の被害に遭っていると。神社に関しては、宮台真司が『延喜式』に出てくる神社はみな今回無事だったとどこかで書いてたな。更には、被害にあったのは、後年別の場所に建て直されたものだけだったとも。2014/04/05
AnoA
0
自分の指針。原点回帰のようにして一気に読んだ。機会があるたびに立ち返るべき本なのかも。2018/01/25