内容説明
建築学の権威が震災後の日本人に贈る、「21世紀の日本構想」。「サラリーマン国家」日本から「自立人間」の日本へ。西郷隆盛の死により途絶した、ありうべき「もう一つの日本」への途を辿り直し、サムライ/百姓/縄文の“DNA”の先に、一匹狼の自立人間が割拠する、新しい日本像を見出す。著者渾身のメッセージ。
目次
まえがき 混迷の日本をかんがえる
1 だれが原発をつくったか?―日本の官僚をかんがえる
2 明治維新は何だったのか?―西郷隆盛と百姓が殺された
3 もう一つの「明治維新」―スイスにまなぼう
4 日本の国の原点―一万年の縄文社会にあり
むすび 「小国大輝」の日本―縄文にかえろう
著者等紹介
上田篤[ウエダアツシ]
昭和5(1930)年大阪市生。元建設省技官、元京都大学工学部建築学科・同経済研究所各助教授、元京都大学人文科学研究所・大阪大学工学部環境工学科・京都精華大学美術学部建築学科各教授。建築学者・評論家。西郷義塾主宰。主な著書に『日本人とすまい』(1974年、岩波書店、日本エッセイスト・クラブ賞)、『くるまは弱者のもの』(79年、中央公論社、トヨタ自工創立記念論文最優秀賞)、『鎮守の森』(84年、鹿島出版会、共著、環境優良賞)、『流民の都市とすまい』(85年、駸々堂、毎日出版文化賞)、『海辺の聖地』(93年、新潮社、大阪文化賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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