内容説明
テルール(恐怖政治)以降の混乱をだれが収束するか。「英雄」ナポレオンに対峙するミシュレの厳しいまなざしは、国境を越えスペイン、ロシア、そして極東の日本へと広がり、グローバル化する現代世界を予見する。
目次
社会主義、軍国主義、産業主義
バブーフ
女たちの恐るべき躍進
活動再開―学校の創設
ジェルミナルとプレリアルの峰起(一七九五年四月‐五月)
ヴァンデミエールの反乱―ボナパルトの登場
ボナパルト家の起源
イタリア遠征の企て
歴史の審判
イギリスとアイルランド〔ほか〕
著者等紹介
ミシュレ,ジュール[ミシュレ,ジュール][Michelet,Jules]
1798‐1874。パリ出身。独学で教授資格(文学)を取得して教師となり、1827年にはエコール・ノルマルの教師(哲学と歴史)となる。1838年、コレージュ・ド・フランスの教授。しかし、カトリック教会を批判して『イエズス会』『司祭、女性、家族』を発表。さらに『フランス革命史』(1847‐53)を執筆するかたわら、二月革命(1848)では共和政を支持するが、ルイ・ナポレオンによって地位を剥奪される。各地を転々としながら執筆を開発
大野一道[オオノカズミチ]
1941年生。東京大学文学部大学院修士課程修了。現在、中央大学教授
立川孝一[タチカワコウイチ]
1948年生。プロヴァンス大学博士課程修了(文学博士)。現在、筑波大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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