内容説明
なぜ19世紀ロシア文学は、日本人に好まれるのか?ロシアで脈々と生きる仏教や、浮世絵、俳句・短歌など、文化と精神性におけるロシアと日本の知られざる「近さ」に、気鋭のロシア人日本学者が初めて光を当てる。
目次
ロシアと日本―遠いか近いか?―まえがきに代えて
序 ロシアのジャポニズム(日本趣味)―百年前と現在
第1部 ロシアのジャポニズム(ロシア象徴派が見た日本―「大山元帥の国ではなく、歌麿の国」;浮世絵コレクターと展示会―浮世絵の魅力(1)
日本人に学んだロシアの画家たち―浮世絵の魅力(2)
ロシア語による短歌と俳句―日本を愛したロシア詩人たち(1)
印象とファンタジー―日本を愛したロシア詩人たち(2))
第2部 知られざるロシア(なぜ日本人はロシア文学を好むのか?―ヨーロッパとアジアのはざまで;ニコライ・ベルジャーエフと日本人―ドストエフスキーと革命、転向について;生きている仏教の国、ロシア―その歴史と現在;新ロシアの新日本学―神道及び日本文化を中心として;神道とキリスト教以前のロシア宗教―源流宗教と現代社会)
著者等紹介
モロジャコフ,ワシーリー[モロジャコフ,ワシーリー]
1968年モスクワ生まれ。1993年モスクワ国立大学卒業、96年同大学大学院博士課程修了。歴史学博士(Ph.D.,モスクワ国立大学、1996年)、国際社会科学博士(Ph.D.、東京大学、2002年)、政治学上級博士(LL.D.、モスクワ国立大学、2004年)。現在、ロシア科学アカデミー東洋学研究所主任研究員、拓殖大学日本文化研究所客員教授。日本近現代史・国際関係史専攻。2009年『後藤新平と日露関係史』(藤原書店)で第21回アジア・太平洋賞大賞受賞
村野克明[ムラノカツアキ]
1952年東京生まれ。1977年札幌大学外国語学部ロシア語学科卒業。1983年早稲田大学大学院文学研究科修士課程中退。1979~2005年ナウカ株式会社に勤務。現在、ナウカ・ジャパン合同会社の非常勤。近年、『出版ニュース』誌、『日本とユーラシア』紙などに書評、翻訳を寄稿(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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