内容説明
第3巻は、例のごとくフェルナン・ブローデルのきわめて多様な活動にふさわしく、より多様性に富んだものとなっている。そこには、彼のブラジルでの体験、フランスや外国の大学世界や学問世界と彼が結んだ関係、1970年までその編集の中心だった『アナール』誌、リセからコレージュ・ド・フランスに至るまで彼が教員として果たした職務、これらの事柄の足跡が相次いで見出されよう。
目次
第1部 大西洋の両岸にて(ブラジル時代;南アメリカ―歴史の大陸横断)
第2部 歴史の教育(歴史の教育;フランスにおける社会科学、現状の総括とプログラム ほか)
第3部 『アナール』の時代(一九四七年の『アナール』;問題と資料 ほか)
第4部 歴史の職人たち(リュシアン・フェーヴルの存在;リュシアン・フェーヴルと歴史学 ほか)
第5部 歴史は書かれる(生物学的個体の地理学は存在するか;歴史の敗北、運命の勝利 ほか)
著者等紹介
ブローデル,フェルナン[ブローデル,フェルナン][Braudel,Fernand]
1902‐85年。ソルボンヌ大学卒業後、アルジェリアのリセ教師を経て、ソルボンヌ大学、サン・パウロ大学で教鞭をとったのち、『アナール』誌の編集に関与。1939年『地中海』執筆開始。捕虜生活中に記憶だけで『地中海』第一草稿を完成。帰国後、高等研究院第六部門創設にあたり事務局長に就任(のち委員長)。1949年『地中海』第一版自費出版(第二版1966年)、コレージュ・ド・フランス教授。リュシアン・フェーヴル歿後の1957年『アナール』編集責任者に。1962年、人間科学館創設。1984年、アカデミー・フランセーズ会員
浜名優美[ハマナマサミ]
1947年生まれ。1977年、早稲田大学大学院文学研究科フランス文学専攻博士課程満期退学。南山大学総合政策学部教授・副学長。専攻は現代文明論・フランス思想(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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