生きる希望―イバン・イリイチの遺言

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生きる希望―イバン・イリイチの遺言

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  • サイズ B6判/ページ数 409p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784894345492
  • NDC分類 304
  • Cコード C1036

出版社内容情報

近代において、人と人とのつながりを回復する可能性は何か。イリイチ最晩年の思想の根底を明かす。

内容説明

人びとに「未来」などない。あるのは「希望」だけだ。「最善の堕落は最悪であるCorruptio optimi quae est pessima.」―教育・医療・交通など「善」から発したものが制度化し、自律を欠いた依存へと転化する歴史を通じて、キリスト教‐西欧‐近代の最深部に批判を向けつつ、尚そこに、「今・ここ」の生を回復する唯一の可能性を探る。イリイチの思想の根底が示された最晩年の美しい結晶。

目次

1 最善の堕落は最悪(福音;神秘;偶然性1―神の掌中にある世界;偶然性2―テクノロジーの起源;罪の犯罪化;怖れ;福音とまなざし;健康;均衡;学校;友情;いかに死ぬかを知る;システムの時代;結び)
2 反復(終末の始まり;良心;至高の栄光;道具からシステムへ;身体化と脱身体化;コンスピラツィオ;分水嶺を越えて;無償性)

著者等紹介

イリイチ,イバン[イリイチ,イバン][Illich,Ivan]
1926年9月4日、オーストリアのウィーンに生まれる。父親はカトリックを信仰するクロアチア人、母親はポルトガル系ユダヤ人。1941年、ナチの人種法の施行によって放校、フィレンツェに渡り、フィレンツェ大学で生物組織学と結晶学を研究。43~46年、司祭となるためローマのヴァチカン・グレゴリオ大学で神学と哲学を学ぶ(51年神学学士号取得)。その後オーストリアに戻りザルツブルグ大学でトインビーについて博士論文を執筆、博士号取得。52~56年、アメリカ・マンハッタンの受肉教会司教区で働く。56年、プエルトリコ・カトリック大学副学長に就任。60年、現地の司教と対立し辞職。プエルトリコを離れる。61年、メキシコ・クエルナヴァカにて「CIDOC」設立に参加。69年、ローマ・カトリック教会との軋轢により司祭の資格を放棄する。以後、『脱学校の社会』を皮切りとして、学校、エネルギー、医療、労働、性、言語、環境などを切り口に、近代文明の根源的な問題を提起し続けた。2002年12月2日、ドイツのブレーメンにて死去

ケイリー,デイヴィッド[ケイリー,デイヴィッド][Cayley,David]
CBC(カナダ国営放送)ラジオ・プロデューサー。編書『生きる希望―イバン・イリイチの遺言』のもととなった番組『アイディアズ』を手がける

臼井隆一郎[ウスイリュウイチロウ]
1946年静岡県生。東京教育大学大学院文学研究科修士課程修了。新潟大学教養部助教授を経て、東京大学大学院総合文化研究科教授。専門、文化学、ヨーロッパ文化論、言語情報文化論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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壱萬弐仟縁

1
「良心の痛みはただ個々人によって経験されるだけです。彼が共同体から切り離されればされるほど、規範に従って、あるいは規範に反して行動する不安に駆られる度合いが深まります。良心は人の内部の暗闇で経験されます。(略)一人見捨てられた寂しさの経験です」(324ページ)。この良心は人の痛みを真に理解できる人間になるには、孤独で追い込まれた経験なくして、他者への思いやりは湧いてこないといえるだろう。いくら思いやりをもとう、といっても、実体験がなければ良心ある思いやりをもてない。孤独死、無縁社会の時代。良心を持ちたい。2012/11/16

tu-ta

0
「イリッチ神学の本」とも言えるかも。読書メモ1は http://tu-ta.at.webry.info/201010/article_4.html2010/10/12

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