苦海浄土〈第2部〉神々の村

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  • サイズ B6判/ページ数 404p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784894345393
  • NDC分類 916
  • Cコード C0093

内容説明

水俣病とは何であったか。水俣病問題の全オクターヴ、その日常と非日常、社会的反響から民俗的底部まですべてを包み込んだ巨大な交響楽。『苦海浄土』完結。『苦海浄土』全三部作の空白だった第二部、初の単行本化。

著者等紹介

石牟礼道子[イシムレミチコ]
1927年、熊本県天草郡に生まれる。作家。『苦海浄土―わが水俣病』は、文明の病としての水俣病を鎮魂の文学として描き出した作品として絶賛された。第1回大宅壮一賞を与えられたが受賞辞退。1973年マグサイサイ賞受賞。1993年『十六夜橋』で紫式部文学賞受賞。2001年度朝日賞受賞。『はにかみの国 石牟礼道子全詩集』で2002年度芸術選奨文部科学大臣賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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米内次郎

7
被害の残酷、社会の冷酷は続く。でも暗澹たる情況と共に全体印象はユーモアも漂う。社会の自覚なきエゴ。加害企業と支援する弁護士政治家の陰湿な言葉の装飾。表現の毒。対決軸は何か。言葉よりも海、ひと,土地の神々の物語だ。農漁に生き、収穫に喜び、万物の神々に祭礼を厳かに捧げる。多くのいのちの物語が時空を超え伝承される。患者や家族の語り口の柔らかさ。童歌の様に優しい物語。静かに耳を傾ければ社会の言説の歪みと欺瞞は簡単に見抜く事ができる。最終章の総会の対峙。詠歌と鈴鐘の調べ。「思う存分狂いまくった」告発に歓喜。2018/06/17

HH2020

5
◎ これはやはり多くのひとに読んでほしい本だ。三部作のなかでも要の作品だと渡辺京二氏が指摘している。水俣病が世に知られた後の患者たちのさらなる苦しみ、混乱、激動が描かれている。たしかに石牟礼道子さんも第一部、第三部よりこの第二部をまとめるのに非常に苦労されたようだ。その苦労の成果に私たちは応えなければならない。2017/01/16

さくらみかげ

1
第一部に続き読んでみたが、石牟礼道子の作品は本当に正体が知れない。水俣病ではなく水俣というどこか牧歌的な世界を描くという意味では文学だが、同時に水俣病問題を通したチッソへの、国への、社会への告発という点で、ドキュメンタリーとしても成立している。クライマックスを飾る株主総会の、御詠歌と直訴のシーンは土本典昭の『水俣 患者さんとその世界』に映像として記録されているので、併せて観てほしい。池澤夏樹が言うように、苦海と浄土という一見相反する情景を想起させる2つの単語は、実は水俣病患者の中に同居していたのだろう。2011/09/16

カネコ

1
2010/07/01

小川恭平

0
この間違いを犯して、今も原発の間違いを正せていない。人間は進化しているようで退化している。

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