内容説明
日本初の留学尼僧・善信尼、恋に生きた独身の帝王・称徳天皇、美貌と気品と才華の名妓・吉野大夫、池大雅の陰に秘かに画才を咲かせた池玉瀾…歴史にしっかりと足跡をつけてきた古代~近世の女たちの足跡をたどる。
目次
やまとの女人(善信尼(五七四?‐?年、飛鳥時代の尼)
橘大郎女(?‐?年、聖徳太子の妃)
皇極天皇(五九四?‐六六一年、天智・天武の母)
持統天皇(六四五‐七〇二年、天智天皇の皇女)
大伯皇女(六六一‐七〇一年、天武天皇の皇女) ほか)
女人の京(高野新笠陵(桓武天皇母・高野新笠)
白川・金色院跡(藤原頼通の女・寛子)
法金剛院(待賢門院璋子)
鳥羽の恋塚(源渡の妻・袈裟御前)
安楽寺(尼僧・松虫/鈴虫) ほか)
著者等紹介
岡部伊都子[オカベイツコ]
1923年大阪に生まれる。随筆家。相愛高等女学校を病気のため中途退学。1954年より執筆活動に入り、1956年に『おむすびの味』(創元社)を刊行。美術、伝統、自然、歴史などにこまやかな視線を注ぐと同時に、戦争、沖縄、差別、環境問題などに鋭く言及する
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。