内容説明
差別的グローバリゼーション、「新しい戦争」、「人口爆発」、絶望的地球環境汚染。この人類=天体規模の危機的状況を、人類経済史的な長期の視点から定位。経済・政治・社会・エコロジー・倫理を総合した、知性の“新しいスタイル”から熟慮と勇気に満ちた処方箋を呈示。
目次
第1章 ひとつの世界が終わる予兆
第2章 世界の「大反転」を考えるためのまわり道
第3章 緩慢な変化から目もくらむ加速の時代へ
第4章 経済がすべて/貨幣の盲目崇拝
第5章 三つの再生産系の間の抗争
第6章 主要な争点をめぐって
第7章 まとめ―省察と行動のために
著者等紹介
ボー,ミシェル[ボー,ミシェル][Beaud,Michel]
1935年生まれ。パリ政治学院で法学と政治学、経済学をおさめる。モロッコ銀行勤務、CNRS(国立科学研究所)を経て、パリ第8、第7大学教授を歴任。現在パリ大学名誉教授。ミッテラン政権の第九次経済計画に参加、「世界経済・第三世界・発展に関する科学的研究者集団」(GENDEV)代表、仏環境庁「地球環境の危機と風土変化に関する委員会」副委員長のほか、世界経済・地球環境・労働関係の多彩な社会活動を展開
筆宝康之[ヒッポウヤスユキ]
1937年生まれ。東京大学経済学部卒業。北海道大学大学院経済学研究科博士課程修了(経済学博士)。北星学園大学助教授、パリ第1大学客員教授などをへて現在、立正大学経済学部教授。労働経済学、社会経済思想、日仏社会労働史。近年はアジアの経済発展と水資源・環境緑化を研究。第6回大内兵衛賞受賞。日仏経済学会会員
吉武立雄[ヨシタケタツオ]
1932年生まれ。東京大学社会科学研究科博士課程中退。光洋精工に入社。海外軸受メーカーとの技術提携などに従事。現在、文筆活動
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