金融の権力

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 324p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784894342361
  • NDC分類 338
  • Cコード C0033

内容説明

本書は、独特な次元をもつコンベンション(共有信念)を真正面から議論に据え、そのことにより、なぜ金融市場がしばしば経済の現実と乖離しながらブームとパニックを繰り返すのか、なぜ容易に危機を切り抜けられないのか、ということが明快に解き明かされている。

目次

第1章 株式評価の原理―流動性の高まりと投機の支配(株式評価の二元性―企業と投機;市場の流動性 ほか)
第2章 投機と市場のダイナミクス―自己言及的投機とは何か(自己言及性の理論モデル;模倣主義と共有信念 ほか)
第3章 金融の論理―三階建ての構造を解明する(金融的評価のコンベンション的性格;解釈コンベンションのいくつかの事例 ほか)
第4章 金融化の経済的・社会的影響―金融権力と資産的個人主義(「企業統治」;資産的個人主義)

著者等紹介

オルレアン,アンドレ[オルレアン,アンドレ][Orl´ean,Andr´e]
1950年生まれ。国立科学研究センター(CNRS)主任研究員、理工科学校講義主任の本務のほか、フランス証券取引委員会の学術審議委員も務めるレギュラシオン派経済学者。現在の中心研究テーマはコンベンション(共有信念)理論。編著『コンベンションの経済分析』(Analyse ´economique des conventions,PUF,1994)によりこの分野での第一人者と目されている

坂口明義[サカグチアキヨシ]
1959年東京都生まれ。一橋大学大学院経済学研究科博士後期課程単位取得退学。現在、東北学院大学経済学部助教授。専攻は通貨・金融論

清水和巳[シミズカズミ]
1961年神戸市生まれ。早稲田大学政治経済学部博士後期課程単位取得退学。グルノーブル大学(仏)Ph.D。現在、早稲田大学政治経済学部助教授。専攻は経済学史・方法論
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

最近チェックした商品