内容説明
幼児期の子どもにとっての絵本は、ただ読んでもらって、鑑賞するだけのものではないのではないか。読んでもらった後、絵本の中の虚構性と現実性を体を使って行為(劇あそび)し、実感していくのではないか。乳幼児期の子どもたちにとっての、絵本の読みきかせもまた、遊びとして位置付けたとき、子どもたちは、絵本が大好きになっていくのだろう。本書では、そんな子どもたちの気持ちを汲み取る中で生まれてきた、読みきかせバリエーションを発達にそって紹介する。
目次
第1部 読みきかせバリエーション(読みきかせバリエーションの発見;乳児期の発達にそった読みきかせ;幼児期の発達にそった読みきかせと遊び)
第2部 絵本で育つ子どもの世界(能動的に絵本の世界へ;子どもの発達と絵本;絵本と子育て―読みきかせのすすめ)
著者等紹介
高山智津子[タカヤマチズコ]
1930年大阪生まれ。1945年兵庫師範学校入学。1981年まで兵庫県内公立小学校教師。1991年まで大学・専門学校非常勤講師。1997年から大阪総合福祉専門学校講師。日本子どもの本研究会会員
徳永満理[トクナガマリ]
1949年福岡県生まれ。1970年西南学院短大児童教育科卒業。1973年まで兵庫県内杉の子共同保育所保母。1978年まで社会福祉法人杉の子保育園保母。1981年まで社会福祉法人太陽の子保育園保母。1982年から社会福祉法人おさなご保育園園長。兵庫保育問題研究会役員。兵庫大学短期大学部非常勤講師
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