内容説明
不老不死の術を得さまざまな神通力を持ちながら、下界に現れては或る日忽然と姿を消す、仙人たちの超現実的で摩訶不思議な姿。古代中国仙人伝。
目次
太玄女
李根
焦先
渉正
負局先生
巍伯陽
琴高
班孟
李八百
壷公〔ほか〕
著者等紹介
舟崎克彦[フナザキヨシヒコ]
東京に生まれる。『雨の動物園』(偕成社)で、国際アンデルセン賞受賞。「ぽっぺん先生」シリーズ(筑摩書房・岩波少年文庫)で、赤い鳥文学賞、路傍の石文学賞を受賞
橋本淳子[ハシモトジュンコ]
愛知県に生まれる。スタイリストを経て、舟崎克彦との絵本『きつねのつねきち』(教育研究社)で絵本の世界に。2001年7月、歿
小林敏也[コバヤシトシヤ]
静岡県に生まれる。デザイナーかつイラストレーター。イラストレーションの周辺をも視野に入れた、トータルな絵本づくりをめざし、青梅市に山猫あとりゑを営む。「画本宮沢賢治」シリーズ(パロル舎刊)はライフワークとなっている
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感想・レビュー
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保山ひャン
1
「列仙伝」「神仙伝」を原典とした、仙人列伝。水にはいっても濡れず、指をさすだけで物を動かしたり破壊し、また修復もする。火の中にいてもびくともせず、万病に効く薬を作る。空も飛べる。口に含んだ墨を紙面に吹きかけて一面に文章を描く。仙人の特徴は、「四百歳で若者の如き顔だち」「百八十数歳にして童子のような顔色」というから、童顔なんだろう。務光という仙人は、王が政権を譲ろうとしたら、政治に関わることを「人の道に反する」と拒否し、石を背負って川に身投げしたそうだ。そういえば、今日は、大阪では投票の日だった。2015/11/22
ふじ
0
無欲で薬学に通じ最後は何処ともなく消え失せる そういう在り方を「貴い」とする思想ってどこから生まれたんだろうな2013/01/05