内容説明
浄土真宗の教えを、「本願」「念仏」「信心」「人間」「疑謗」「往生」「生活」といった基礎を押さえつつ、生活の言葉でつづった入門講座。さりげない日常に現れた人間の真実の姿。そのなかから深い宗教的世界に導かれる。
目次
第1章 願いの完成とはたらき―教
第2章 念仏を称える人生―行
第3章 信心をいただく喜び―信
第4章 迷いの世界を生きる―機
第5章 本願を疑い謗る罪の深さ―誡
第6章 浄土に生まれる―証
第7章 浄土真宗門徒の生活―愚
Q&A
著者等紹介
霊山勝海[ヨシヤマショウカイ]
1932(昭和7)年、広島県に生まれる。龍谷大学文学部卒業、同大学院修了(真宗学専攻)。京都女子大学文学部教授を経て、本願寺派勧学。広島県安芸高田市法圓寺住職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Keiko Yamamoto
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罪の意識とは心に痛みを感じる事。心に痛みを感じるというのは健康な精神の特徴。心に痛み、すなわち罪の意識を感じないのは心が死んでいる証拠である。 肉体的には健康で社会的に活躍しているとしても、心が死んでいる状態ならば人間としての生を生きているとは言えないのではないか。 経典の極楽の描写に微妙の音楽が流れる世界であるとして「宮・商、自然に相和す」と書かれている。「宮・商」とはドとレに相当する音で一緒に出すと不協和音となり調和しないが、極楽ではそのような相反するものも対立することなく調和して存在する。 2020/09/18