なぜ世界はそう見えるのか―主観と知覚の科学

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なぜ世界はそう見えるのか―主観と知覚の科学

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  • サイズ 46判/ページ数 320p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784826902519
  • NDC分類 141.2
  • Cコード C0011

出版社内容情報

全員が同意する「客観的な世界」は存在しない

友人と一緒だと、坂の勾配がゆるやかに見える。
糖分を摂取すると、物までの距離を短く見積もる。
嫌悪感を抱きやすいと、政治的に保守になりやすい。

見る人によってはもちろん、同じ人でもその時々で、世界の見え方や物事に対する考え方は大きく違ってくる。
なぜ、そんなことが起きるのか?

事実の認識にズレを生む〈知覚〉の正体に心理学・科学的に迫り、個人だけでなく、社会や人類への影響までも俯瞰する。


:::::::::本書の推薦のことば:::::::::
人間というものを理解したい人は――それが部下に効率的に働いてもらうためであれ、人を幸せにするためであれ、他者の選択に影響を及ぼすためであれ――(……)人間の経験をとらえ直すところから始めねばならない。
――ハイディ・グラント『人に頼む技術』『やり抜く人の9つの習慣』著者

このうえなく刺激的で、読みやすい一冊。
――メルヴィン・グッデイル『もうひとつの視覚』共著者

だれもが蒙を啓かれ、読書の愉悦にひたることだろう。
――スコット・バリー・カウフマン『FUTURE INTELLIGENCE』共著者

内容説明

友人と一緒だと、坂の勾配がゆるやかに見える。糖分を摂取すると、物までの距離を短く見積もる。嫌悪感を抱きやすいと、政治的に保守になりやすい。なぜ、こんなことが起きるのか?“身体化された認知”分野のパイオニアと熟練ライターがタッグを組み、「知覚」の驚きの世界を案内する。

目次

第1部 行う(発達する;歩く;つかむ)
第2部 知る(考える;感じる;話す)
第3部 帰属する(つながる;同一化する;文化に同化する;歩くことで道はできる)

著者等紹介

プロフィット,デニス[プロフィット,デニス] [Proffitt,Dennis]
バージニア大学の心理学コモンウェルス教授、名誉教授。40年に及ぶ同大での在職期間を通じ、“身体化された認知”の分野を先駆的に切り拓いてきた。これまでに約200本の論文を発表し、その多くがメディアで広く報じられている。数々の受賞歴のあるプロフィットは、今日も私たちの生きるこの世界は驚異に満ちていると確信し、教え子と発見の喜びを分かち合うことに生きがいを感じている。妻デボラ・ローチと、バージニア州シャーロッツビル在住

ベアー,ドレイク[ベアー,ドレイク] [Baer,Drake]
PR会社大手エデルマンの調査部門に所属。これまでに「ビジネスインサイダー」副編集長、『ニューヨーク・マガジン』誌シニアライター、『ファースト・カンパニー』誌寄稿者、人材コンサルティング企業のコンテンツディレクターを務める。アスペン・アイデア・フェスティバルをはじめ、世界各地のカンファレンスで講演を行い、25歳までに世界を一周した

小浜杳[コハマハルカ]
翻訳家。東京大学英語英米文学科卒。書籍翻訳のほか、英語字幕翻訳も手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アキ

112
とても面白い。今年のベスト本の一つ。原題は"Perception" 副題にHow our bodies shape our mindsとあるように、脳が身体を支配している訳ではなく、むしろ身体の状態によりわれわれの知覚が左右されるのだと言う主張。最もわかりやすい例が、坂道の角度を推測してもらう際運動能力の有無で推測する角度が異なること。それを「あなたは世界を見ているのではない。『あなたが見る世界』を見ているのだ」と表現する。他にも、言語の発生に手の動きが大きな役割を果たしてきたことなど、興味深い説はかり。2024/08/19

どんぐり

86
原題が「身体はいかにして心を形作っているのか」。第1部「行う」では、身体が知覚と行為をどのように結びつけているか、発達、歩き、つかむから解き明かす。その中心となる考えが、環境は私たちに何をアフォードするのか、環境と人間の相互作用がどのように知覚に現れるのかというアフォーダンス。次の第2部は「知る」で、考える、感じる、話す。身体が知覚と認知をどのように結びつけているか、そのありようから解き明かす。最後の第3部は「帰属する」。ここではつながる、同一化する、文化に同化するの3つを取り上げている。→2025/01/03

小太郎

35
「全員が同意する客観的な世界は存在しない」という帯の文句に惹かれて読みました。私たちが外界を認識するのは脳を通してであり、脳は色々噓をつく。というより人間の身体や心の状況によって見るものの尺度が変わっていくという説を実証的な実験(かなり恣意的なものあるけれど)を通して解説しています。認知科学系の本としては若干冗長なところはありますが刺激的な内容で楽しめました。★3.52025/04/06

原玉幸子

25
現代の認知心理学の実例集。人間の知覚は手により発達して来たことや、旧来の言語学の常識を疑うオノマトペ的な記号論は、先期推奨した、今井むつみ・秋田喜美『言語の本質』に繋がるところでも面白い論述でしたが、感覚器官としての皮膚、バイアス実験、孤独死等々への言及は、今や社会常識になって来ている事項なので、医学症例を辿った、アニル・アナンサスワーミー『私はすでに死んでいる』を読んだ時ほどの驚きはありませんでした。読み流してもいい、コスパ・タイパがいいとは言えない読み物でした。(◎2023年・冬)2023/11/03

hitomi

24
読売新聞の書評を読んで。めっちゃ面白かったです。同じものを見ているつもりでも思い込みや身体の状態によって人それぞれで全然違う世界を見ていることや、客観的にものを見るのは無理であることなどを知りました。「だから他者とはわかりあえない」と悲観するのではなく、違う世界を見ていると理解したうえで行動することが大事ですね。興味深い研究が多数あり、驚きながらも楽しく学ぶことができました。「思考は身体化されたものである」「あなたは世界を見ているのではない。『あなたが見る世界』を見ているのだ」という言葉に深く納得。2023/12/24

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