感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
傘緑
15
「歌は燃え上がる鶏冠のような炎の行為、わたしのぎくしゃくと耳障りな響にとって、この世の回転する森に棲む、鳥たちの火であるけれど」「緑の導火線を通って花を咲かせる力は、ぼくの緑の年月を駆り立て、木々の根を萎れさせる力がぼくを破壊する…」呑んだくれの妄言のような突飛な言葉のオンパレード、語と語のつなぎがぞんざいに映るが、詩全体としては、イメージの平仄が合うというか、躍動的な調和(!?)を湛えている。フォークなロック、ロックなフォークであるディラン。このタイミングでこの本を読んだ理由を、私は唖なので伝えられない2016/10/14
denden
0
詩集は原語で読まないと意味が無いとは思うが、とりあえず再読完了。原語と言うのは、誰かの翻訳ではなくと言う意味で、例えば作者が日本語に堪能で言葉をよく理解し感覚を共有でき自分で訳せば、それはそれで意味がある、と言う程度の意味だ。「あのやさしい夜の中へおとなしく入ってはいけない」は、私の人生を変えた詩だ。当時、まだ20台だったが、その詩を読んで、迷わずある世界へ飛び込んだ。それを今でも後悔していない。 Do not go gentle into that good night, 翻訳文を読み原詩に戻っても可。2018/04/22