ふらんす堂文庫<br> 夜想曲 - 高柳重信句集

ふらんす堂文庫
夜想曲 - 高柳重信句集

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  • サイズ 文庫判/ページ数 77p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784894020092
  • NDC分類 911.368
  • Cコード C0100

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

古古古古古米そっくりおじさん・寺

56
古本屋でふと見つけ、安く入手できたので読んでみた。というのも手に取るとわかるが洒落た文庫本なのである。パラフィン紙で包まれた薄い文庫本。句集である。高柳重信が詠んだ俳句の中から夜がテーマのものを集めた1冊。俳句といっても前衛俳句なので、TBSテレビの『プレバト』で夏井いつき先生が添削しているような俳句ではない。幻想的であったり呪文のようであったり。薄い本なので、幻惑されながら読んでいると終わってしまう感じである。私の知らない世界はつくづく多様だ。そしてやはり紙の本は素敵だ。電子書籍は共に居てくれないよ。2019/07/13

兎乃

28
タルホ辞典のための支度読み ③ / “酒を下さい 夜の調律が出来ません”…、こんなこといってみたい。“月光旅館 開けても開けてもドアがある” “絶巓” いいな。朔太郎氏の『月に吠える』も再読したい。吉田一穂氏の衝撃のあとに読むと 何か慰められたり 奇妙な優しさ 月光の射す迷路ですら 安堵した。2015/07/10

いやしの本棚

5
瀟洒な造本の文庫で、手にとるだけでも嬉しい。そして収録されている句も凄い。幸せ。夜をテーマに、見開きの右に多行、左に一行の句を置いて対比させるという趣向。一頁に一句。「「月光」旅館/開けても開けてもドアがある」は多行。多行形式は句がたくさん並ぶアンソロジーの中などでは目立つけど、「友よ我は片腕すでに鬼となりぬ」など一行の句も見逃せない。収録数が少ないので、もっと読みたい~と思ってしまう一冊だが、それも作戦なのだろうか。2014/11/03

豆ぐみ

1
「夜」をテーマに重信の多行俳句と一行作品を見開きページに。1990年刊、中村苑子編。〈夜のダ・カポ/ダ・カポのダ・カポ/噴火のダ・カポ〉、〈友よ我は片腕すでに鬼となりぬ〉などなど。かっこいいのよ。装丁も瀟洒。2016/04/03

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