内容説明
クライアントに開かれる医療は、どのようにして実現できるのだろうか。フランスと日本の看護師たちとのインタビュー調査によって、看護のプロフェッションの世界をジェンダーの次元の脱構築を中心に考察する。
目次
序論 看護の社会的世界を考える
第1章 看護専門職化の社会・歴史的条件
第2章 ディスクールにおけるカテゴリー化
第3章 プロフェッショナル・グループの構築―パリ・アシスタンス・ピュブリックの場合
第4章 病院組織への統合と非統合との分極化―東京圏の大病院の場合
第5章 看護のアイデンティティの類型
結論 新しい医療組織のために
著者等紹介
原山哲[ハラヤマテツ]
東洋大学社会学部教授。社会学博士。1949年長野市に生まれる。1979年東北大学大学院博士課程(社会学)修了。1979年聖路加看護大学講師、80年より同大助教授を務め、1986年より三重大学人文学部助教授(~89年)。1987年フランス政府給費留学生として、パリ高等師範学校、パリ社会科学高等研究院に留学(~1991年)。1993年久留米大学文学部助教授、96年より同大文学部教授(~2003年)。2002年フランスにて学位取得(ヴェルサイユ・サンカンタン・アンニヴリーヌ大学)。2003年より現職
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