内容説明
東西文化・思想・宗教の交流。これは、ヨーロッパ・アメリカの「あるの文化」と日本・東洋の「ないの文化」との対比の研究であり、「ある・有とない・無」・「生と死」の、我々、人生・社会における意味・役割の解明なのである。「ある」は、人生観から社会観・世界観へと至る。だがこの「ある」は「ない」に立ちどまる。ここに「ないの文化」の世界的意味が、我々の現在において問われて来ている。
目次
存在論の哲学
古代ギリシア人の自然・運命観
「よく生きること」・イデアー
ほんとうにあるもの
中世:ヨーロッパと日本
「私」の意見
近代市民社会の形成原理:理性
社会・国家・歴史の発展原理:弁証法
実存・生・デカダンス
社会科学の形成原理
現象と存在
「ない・ないもの」
「ない・無化」のはたらき
日本文化の構造と特性
日本宗教の文化的特性
日本における「愛」の特性
日本文化と自然・風土との関係
日本文化の歴史的特性
東西文化交流の課題
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- 新編土木計画学