感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とある本棚
13
大学院レベルの教科書とのことであるが、全体として内容は平易であり学部生でも十分読みこなせると思う。類書との違いとしては各論の政策についての言及よりも、理論枠組みの提供、具体的には公共政策の形成や執行、評価の見方を制度論(正のフィードバック・経路依存性)を援用しながら説明することに重点が置かれている点が挙げられる。本書は教科書という性質上新たな知見を提供するものではないが、大学院レベルで科学的に行政を分析したいという人にとって、そのための基礎知識の習得や研究の切り口の参考になると思われる。2023/09/10
Ra
1
御厨公共政策の新訂版として砂原・手塚両氏による共著(R4.3初版).情報・金・人・権限という4つの政策資源の供給元かつそれら資源を変換し組み合わせた公共サービスの供給先である社会との相互作用という観点から公共政策を体系的に論じる教科書.その性格上,新たな学びがあるわけではないが,近年の情勢変化(コロナ,DX,統計問題etc.)を踏まえた記述であることから,公共政策観のアップデートに役立つ.期待していた第7章(中間団体)では,市町村のプラットフォーム的役割期待(又は総合行政性の再構成)を論じてほしかった.2022/05/06
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