内容説明
人も動物も幸せになれる場所へ…スタッフの夢と努力が、大ピンチの動物園を生まれ変わらせた!旭川の小さな動物園が、2004年夏、上野動物園を抜いて月間入場者数日本一に輝くまでには、「行動展示」をはじめとするさまざまな工夫の積み重ねがあった。カラー写真満載で贈る、感動のノンフィクション。立松和平氏と小菅正夫園長の対談も収録。
目次
1 日本一への息吹(決断、そして茨の道へ;日本一への息吹 ほか)
2 新施設に込められた想い(こども牧場の誕生;ミニチュアからの脱却 ほか)
3 旭山の飼育員たち(旭山で働くということ;もぐもぐタイム ほか)
4 伝えるのは命(これからの素描;身近な自然との繋がり ほか)
5 小菅正夫園長・立松和平氏対談―共生への道(動物は怠け者;森を捨てたサル ほか)
著者等紹介
原子禅[ハラコユズル]
1974年、札幌市出身。神戸市外国語大学卒。出版社勤務を経て、2004年からフリーに。ノンフィクション、人物インタビューをメインに執筆を行う
亀畑清隆[カメハタキヨタカ]
1959年、札幌市出身。四季折々の風景や人物、スポーツ、廃線駅などを撮影。モータースポーツの取材活動も積極的に展開(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いちろく
42
素敵な表紙に惹かれて手に取ったら、動物園の写真エッセイではなく、旭山動物園に勤務する人達の苦労や拘りを描いた内容でした。お客様の為に表には見えない裏の苦労は、どの業界や業種でも変わらない。お客様の笑顔の為に、裏では厳しい管轄や苦労があり、それが上手くやり甲斐や成功につながれば、旭山動物園の様なケースに至る時もある。日本一の集客数に至った動物園を描いたノンフィクション。2017/04/05
あいこ
10
情感溢れる写真もたっぷりのドキュメンタリー。本書は動物園という場所が、命を考える場所という視点を与えてくれました。 対談での園長の言葉は本当に心に響きました。 「人間はなめているんですよね。自分がここにあるのは、46億年の歴史の命が継続されてきたからなんです。自分でそれを切っていいはずがないじゃないですか。だから、この命はね、この入れ物に対して、おまえ、俺の命を何とかしろよって絶対に言ってるんですよ」 「人間が人間として生きてないじゃないですか。我々も。だから、ペンギンを生きているペンギンは魅力的ですよ」2015/06/11
和菓子男子
2
動物園は動物を観るところ、、、というのは人間の見方。動物からすれば、生きるところであり、故郷でもある。客として動物園に行くなら、人の家や故郷にお邪魔するような謙虚な気持ちが必要なんだろうな。森を捨てたサル、人間は野生に対して謙虚でなくてはならないのだと学んだ本だった。2014/12/28
きなこ丸
0
「〜雌に対してね、強い雄って基本的にいないんですよ」 園長の言葉に納得。 2016/04/29
ジャネイロ
0
電車旅で読み終わった。2016/03/04