内容説明
天文学者のパーシバル・ローエルが、在日中に能登旅行を試みたのは、明治二十三年の風薫る季節。当時の能登は、日本の辺境であったが、その頃から、著名な文人・文化人が能登を訪れている。彼らが詠んだ能登への憧れと感動の句、そして、能登に在住する俳人が詠んだ、能登の特色ある風土と風習の句。それら百句の背景にある、能登のよき風土と、作者のエピソードを紹介してある、能登への旅のいざないの書。
目次
能登入りと羽咋・門前
漆器と海女達の町輪島
柳田と曽々木・真浦周辺
塩田村から平家の郷へ
禄剛崎周辺と須々神社
飯田界隈と珠洲焼の風土
見付島周辺と内浦海岸
宇出津・穴水から七尾へ