内容説明
麻酔薬で陣痛を和らげて出産する無痛分娩。欧米では主流なのに日本では普及率が低く、正しい情報がほとんど知られていないのが現状です。本書は無痛分娩の方法や安全性がよくわかるQ&A、体験談、専門医の意見などをまとめて収録しています。本書を通じ無痛分娩の理解を深めながら、あなたが望むお産について一緒に考えてみましょう。
目次
第1章 無痛分娩は安全なの?(どうしてお産は痛いの?;お産の時は、どこがどのくらい痛いの? ほか)
第2章 なぜ無痛分娩は広まらないの?
第3章 経験者座談会「痛みを知らないと母になれない!?」
第4章 無痛分娩を選ぶ前に知っておきたいこと―勝間和代×天野完先生(日本産科麻酔学会会長)
著者等紹介
瀧波ユカリ[タキナミユカリ]
1980年、北海道生まれ。漫画家。日本大学藝術学部卒。2004年「臨死!!江古田ちゃん」でアフタヌーン四季賞大賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とまと
7
無痛分娩を経験した先輩に無痛分娩を猛烈に勧められて、まずはどんなものか知りたいと思い購入。有痛無痛どちらを選ぶにしても、周囲に左右されるのではなく妊婦が主体的に選べばいいのだと思う。痛みに対する怖さはあるけど、初産は痛みを経験したいという気持ちが強いので、私は有痛分娩にします。2015/09/06
ちく
5
自分で決めていいんだよーってスタンスはとても素敵だなと思った。けれど、感想とか経験者座談会?みたいな『個人の感想であり、個人差があります』っていう内容も多くて、統計的にどうなのか知りたかったかな。2022/10/07
koke
3
助産師さんは出産の痛みを緩和することが仕事、というアイデンティティがあって、無痛分娩に受容的でないというのがなるほどな、と。無痛分娩については、助産師教育の中で十分に触れられておらず、世間一般と同様に知識不足からくる忌諱感もあるとのこと。2021/02/13
ponnelle
1
無痛分娩で私を産んだ母は滝の様に愛情を注いでくれた。かたや自然分娩で父を産んだ祖母は子供の事をお手伝いさんに丸投げ。痛みが無いと母親の自覚が出ないなんてまやかしなのはわかってるけど、なんで日本ではそんなことを信じている人が多いのか疑問に思って読んでみました。やっぱり皆イメージだけで言ってるのね…2019/10/25
Ponpoco-maru
1
無痛分娩はリスクがある、なんとなく世間的に後ろめたさというか、マイナーなイメージがある。というところから読み始め、分娩の仕方は、「実際に産む張本人である自分が主体的に選択すべき」と感じさせてくれた。 大げさに言えば、今後の人生をどう生きたいか、選択していきたいかにも繋がる気がした。自分は自分の選択をしつつ、他の人の選択もそれぞれ尊重したい。2019/09/06