内容説明
現代短歌に燦然たる光芒を放つ鬼才―、前川佐美雄。高く天上を志向するその詩魂の謎に挑む。
目次
1 秀歌百首鑑賞(『春の日』;『植物祭』;『白鳳』;『大和』;『天平雲』;『日本し美し』;『寒夢抄』;『金剛』;『積日』;『紅梅』;『積日』;『捜神』『鳥取抄』;『捜神』;『松杉』;『白木黒木』)
2 秀歌三百首選
前川佐美雄略年譜
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
きゅー
8
前川佐美雄が残した短歌1万首の中から、伊藤一彦が選んだ100首に解説が付されている。この一冊を読むきっかけは、彼の短歌の中でも特に有名な「春がすみいよよ濃くなる春昼間の なにも見えねば大和と思へ」についてより詳しく知りたかったから。下の句の力強さに魅了されたのか、日常の折々に触れてこの歌がふと頭に浮かんでくる。その度にこの歌の背景や意味についてもっとはっきりさせたいと思いつつ何年もたってしまった。今回ようやくその機会を得たのだが、ますます夢幻の奥に入り込むようであり、それはそれでなんとも心地よくもあった。2016/11/01




