内容説明
本書は、任天堂の元製造本部開発第一部部長、横井軍平に対する長時間インタビューをまとめたものである。どうして横井氏は個性あふれる作品を生み出すことができるのか。ゲームやエンターテインメントの世界で、今失われつつあるものを横井氏は保ち続けている。そこを学んでみようというのが本書の趣旨なのだ。
目次
第1章 アイディア玩具の時代
第2章 光線銃とそのファミリー
第3章 ゲーム&ウォッチの発明
第4章 ゲームボーイ以後
第5章 横井軍平の哲学
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
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アイデアが光るおもちゃやゲームを世に出していた方なので、「面白さ第一」のような考えかと思いきや、売れる商品というのが根っこにあるんだなと思いました。試作段階のゲームボーイの液晶画面の件から、立場が変わると発言の影響が変わるというのは、全然規模が違うけど自分にも当てはまりそうなこと。心に留めておこう。2014/10/28
bata64
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任天堂信者のバイブルその一。2013/08/06
工作魂
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ウルトラハンド(1966年)からゲームボーイポケット(1996年)まで、数々の斬新な遊具やゲーム機でヒットを飛ばし、任天堂を今につながる世界的な会社にのし上げたまさにレジェンド。「枯れた技術の水平思考」は、安価で確立された技術にアイデアを吹き込むセンスが必要で、誰でもできることではない。 本書の構成も面白い。前半は、開発をほぼ時系列に振り返り、その後、生い立ち、最後に方法論と続く。よく生い立ちから始まる本が多いが、この流れの方が横井さんの生い立ちに興味が湧いたところで説明が来るのでとても良い。2023/03/29