内容説明
新天地を夢みて中国大陸に移住した満蒙開拓団は、敗戦によって逃避行に追い込まれ、飢えと伝染病でついに壊滅した。悲惨な経緯を開拓団員が残した７冊の記録に基づいて再現する壮絶なドキュメント。
目次
第１章 「北満農民救済記録」の報告書
第２章 大陸を狙った日本
第３章 満洲１９４５年８月
第４章 血塗られた開拓地
第５章 生と死の間で
第６章 哀れ、満洲の女性たち
第７章 義勇軍という名の予備軍
第８章 厳寒の満洲で
第９章 ノートの謎を追って
第１０章 １９９１年春
満洲開拓関係年表
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
sirokuma
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満蒙開拓団壊滅の記録。あるきっかけで入手した「北満農民救済記録」という7冊のノートを元に、引き揚げ者を訪ね歩いて証言をまとめている。終戦時の満州の生々しい記録に胸が痛くなる。集団自決も辛いが、生き残った方の方が辛かったのではないかとも思う。それにしても、著者の調査能力がすごい。2013/06/27
鼻毛カッター
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衝撃の本。開拓団の悲惨な"自決"や逃避行を読んでいると本を持っている手がガクガク震えるほど、やり場のない感情があふれた。2010/11/29
