感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
garth
11
冒頭が素晴らしくて、オランダの女王が空港に着陸しようとしたら滑走路に豚の群が飛び出してきて着陸失敗の大事故になるんだけど、豚の群を追ってた男に救われる。彼は仇の巨豚を追うエイハブ船長みたいな男で……という最強のつかみ。あー気候変動ね。そっちの話ももちろん。2025/11/26
medihen
6
近未来を舞台にした気候変動テーマのハイテク・スリラー。現代テクノ陰謀ものということで、同じ作者だと『クリプトノミコン』系のスタイルです。歴史やら地理やら気象やらテクノロジーやらの蘊蓄満載で大変楽しく読みました。出てくる蘊蓄は、主役たる温暖化対策のための巨大マシーンを始めとして、テキサスの生態系と地理、インドネシア系オランダ人の苦難の歴史、オランダの巨大な可動防潮堤、ニューギニア島の銅鉱山などなどなど。一方でストーリーやキャラクターは弱く、「小説」として読む人にはきっと不評でしょう。2026/06/23
Ai
4
ニール・スティーヴンスンだから読んでみようと。なかなか説明的な展開で、登場人物の動きや物語のダイナミックさが感じられなかった。おもしろいはずなのに、なぜだろう。温暖化に対するひとつの近未来にありうる話として。たぶん、硫黄を打ち上げて地球を冷やすのはよく分かったが、登場人物たちが常に迷っていて何がしたいかが、いまいちわからなかったからかも。中国とインドのパフォーミング・ウォーの設定はおもしろかった。2026/06/02
mikkii☆
3
去年のうちに読み切りたかったけれど元日にかかってしまった! 気候変動SFとしては『未来省』のほうがいろんな動きがあって納得感があったのだけど、解説に「歴史としての『未来省』、神話としての『ターミネーション・ショック』」との記述があり、腑に落ちた。ぜひとも両方読んで、イメージをふくらませてほしい。 2026/01/01
イツキ
3
温暖化が進んだ近未来で一人の大金持ちの主導で進む地球を冷やすプロジェクトをめぐる長編。いずれ現実もこうなっていくんだろうなという非常にリアルな未来と硫黄を使って地球を冷やすというプロジェクトの詳細な描写が印象的で一つの未来予知して機能するのではと思わせられる作品でした。それと対になって進むシク教徒の戦士の物語が一見関係なさそうに見えて少しずつ近づいていく様子も面白いです。2025/11/30




