内容説明
日本は敗戦後、外国軍による占領という未曽有の体験をしました。GHQはそれまでの日本を解体してさまざまな改革を行い、日本政府も巧みにこれに対応します。そのころのことを覚えている人はまだいるものの、たいていの人は、あの時代についてよく知りません。軍事占領された沖縄、降伏発表、武装解除、財閥解体、公職追放、農地改革、預金封鎖、検閲、黒塗り教科書、新憲法制定、飢えとの戦い、闇市、戦犯裁判、北方領土・竹島問題…戦後が遠くなったいまだからこそ、終戦・占領から講和までの出来事を追った本書で、もう一度、日本が再出発したあの時代を振り返ってみましょう。
目次
1 敗戦(日本の戦後は「昭和二〇年六月二三日」から;アメリカ軍に発見され次第、収容所送りに ほか)
2 連合軍の日本管理と解体(GHQの上級組織「極東委員会・対日理事会」;日本を統治したのは「連合国最高司令官」 ほか)
3 戦後経済(「農地改革」で一夜にして日本社会が変わった;改革案をめぐっての米ソ対立 ほか)
4 占領下の国民生活(飢えとの戦い―昭和二〇年の大凶作;ヤミ米を拒否して餓死した教師や判事 ほか)
著者等紹介
百瀬孝[モモセタカシ]
1938年生まれ。1962年、東京大学教育学部卒。元、仙台大学体育学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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