内容説明
御世辞や「ゴマすり」は、人間関係の潤滑油であり、商売における宣伝や営業活動と同じだ。宣伝や営業活動なくして商売の成功はあり得ないのと同じように、御世辞や「ゴマすり」なくして人生の成功はない。この考えに異論を唱える人は、これらの言葉のもつ“負のイメージ”にとらわれすぎているのだ。「ゴマすり」の本質とは「人を褒めること」である。人はみな他人に認めてもらいたい。褒められたい。その心理を利用して人をいい気分にさせ、自分に注目させ認めさせ、そしておのれの目的を達する。これのどこが悪いのか―本書は中国歴代の成功者たちがいかに周りにゴマをすり、勝ち抜いてきたかを紹介しながら、人間の心理を見事についた“成功テクニック”を伝授する。
目次
第1部 何故「ゴマすり」「御世辞」が大事なのか(「御世辞」「ゴマすり」は成功の秘訣;ゴマがすれない人はどんな目にあうか?;「ゴマすり」は下の者にも有効)
第2部 歴史に学ぶ「ゴマすり」の高級テクニック(まず心に留めておくべきこと;直接攻める―物や人を贈る、身体をはる;絡め手から攻める―周りの人間を味方につける ほか)
第3部 希代のゴマすり大師に学ぶ究極の知恵(嘘も方便―安禄山;部下ころがしと政略結婚―袁世凱;五代の乱世の“起き上がり小法師”―馮道)
第4部 世の中誰もがゴマをする。だから…(こんな人間には気をつけよう;ゴマをすられたら用心しよう;ささいなことの積み重ねも大切―あとがきにかえて)