目次
わが珍商売往来
わが青春期
レジスタンス派中学生
わが無法者時代
放浪交友記
倭寇
旅の相棒物語
歴史の舞台裏
引越し
息子への言葉
子供の給料
著者等紹介
大宅壮一[オオヤソウイチ]
1900~1970。大阪府生まれ。大正から昭和の評論家、ノンフィクション作家。旧制中学時代に、賀川豊彦の影響を受け社会問題に関心を持つ。茨木中学、第三高等学校を経て、東京帝国大学社会学科へ進む。大学中退後、軽妙な語り口で人物、世相をするどくとらえ、評論家として活躍。「一億総白痴化」「太陽族」「恐妻」などの流行語づくりの名人としても有名。「マスコミ塾」を開講し、多くのジャーナリストを育成(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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シャル
8
様々な流行フレーズを生み出し、戦前戦後のジャーナリズム界に大きな足跡を残した大宅氏の自伝。自らの功績についてではなく、あくまでその生活や生い立ちについての話がメインとなっており、戦前前後あたりについての話題が多い。色々と無茶なことをして、さらに周囲の人物たちも同じような空気、雰囲気を持っているのは時代なのかそういう集団なのか。特に印象的だったのは北海道旅行の話で、偽物に間違えられて雑誌の口絵を証拠にして釈放されたり、東京市会議員様御一行の乱痴気騒ぎと遭遇したりと波乱まみれである。事件と人は惹かれ合うのか。2016/11/10