コレクション人と作品<br> 評伝 泉鏡花

コレクション人と作品
評伝 泉鏡花

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  • サイズ B6判/ページ数 386p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784893591517
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0395

内容説明

泉鏡花の幻想と文学はどこからきたか。切実にテクストの深層から聴こえてくる泉鏡花の声を求めて、辿りついた畢生の作家の肖像。「泉鏡花」と名づけられた織物が、現在の研究状況を踏まえながらあきらかにされる。

目次

序章 赤のまんま
第1章 母なるもの
第2章 裏店と珊瑚の簪
第3章 師尾崎紅葉
第4章 観念小説とは何か
第5章 「一之巻」の風景
第6章 「婦系図」成立の背景
第7章 お蔦のために
第8章 逗子の幻想地誌
第9章 自然主義の風圧
第10章 劇的なものを巡って
第11章 現代文明の十字路にて

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

えも

22
鏡花の一生と、その作品を、評伝という形に託して追い、そして鏡花の想いを見事に浮かび上がらせている▼最後の一文「…色褪せることのない豊穣な言語世界がそこにはあった。それは虚空にひらく幻の花束であるのかもしれない。…現実と非現実、常識と非常識の間に身をおき、かれは己の夢を白日のさなかに多彩な幻の糸によって織りあげてみせたのである。」まで読み終えた時、不覚にも涙を流していた自分に気付いた。2018/12/16

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