内容説明
地域と世界・実践と制度をつなぐ。幼児教育史の新しい可能性とこれまでの研究成果をまとめた論考集。戦争・冷戦・グローバル化と展開する現代、変化を迫られる幼児教育について、多角的な視点から描きだした24編の論考を収録。
目次
第1部 戦争と復興の時代の幼児教育(20世紀初頭のドイツにおける幼児教育の展開―ペスタロッチ・フレーベルハウスに焦点をあてて;「保育問題研究会」による「国民保育施設」構想―その“論理”と“倫理”;戦後幼稚園の復興―幼稚園の基準化 ほか)
第2部 科学と交錯する子育て・幼児教育(1950年前後における育児の科学化の諸相―発育を量る・発達を測る・母の愛を図る;「教育の現代化」における「科学遊び」の特徴と意味―1960~70年代の雑誌『幼児と保育』に掲載された記事の検討を中心に;障害児保育と「保育の科学化」 ほか)
第3部 グローバル化と保育(子どもの権利条約と幼児教育・保育―乳幼児の「意見表明権」と「参加する権利」;体制転換後のロシア、ベラルーシ、カザフスタンの社会と保育;トランスナショナル・ドキュメンテーション―レッジョ・エミリア市の幼児教育の記録の歴史 ほか)
著者等紹介
小玉亮子[コダマリョウコ]
お茶の水女子大学基幹研究院教授
一見真理子[イチミマリコ]
お茶の水女子大学人間発達教育科学研究所客員研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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