内容説明
悲しいような、切ないような、笑えるような…こころの空白にじわじわしみる248句。読むたびに、不思議に新しい…。
目次
「鳩を蹴る」
「球を蹴る」
「女を蹴る」
「約束を蹴る」
著者等紹介
きむらけんじ[キムラケンジ]
兵庫県生まれ。現在、広告制作会社取締役。東京在住。1999年第一回尾崎「放哉大賞」受賞。俳句結社「層雲」社友
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
R氏
3
根本、自由律の俳句に対してなぜ定型でやらないのか、といったような疑問しか湧かないのであるが、わたしの身体にぼっかりと空いた穴ぼこをきまって掠って行くのは山頭火であり放哉であり住宅顕信なのであった。この句集もそのような自由律俳句なのである。「死んだ人の声もまじって蝉しぐれ」「君去って春の日の背骨ぐらぐら」「雨の塀をじりじり上る蝸牛の意志である」世界からはじきもののように扱われた日になんとなく読みたくなるのはなぜだろうか。 B2012/12/01
いと
2
☆☆☆☆半2020/11/11
ただし
0
大先輩の著作。本人は、作品にも現れている様な人を食ったような、それでいて憎めない方です。飄々としながらも、言葉による物作りにとことんこだわり抜いた名著です。2015/07/26
莉野
0
種田山頭火のような自由律句集。『なんでも味の素ふりかけて一人暮らしている』2010/06/21
やいゆえよ
0
☆3 かるい感じで良い。やっぱり俳句は発見だ。2022/08/09