内容説明
ももちゃんの、はじめてのピアノはっぴょうかいの日。舞台のそでで出番を待っていると、「わたしたちも、はっぴょうかいしているの。みにおいでよ!」とこねずみが話しかけました。ちいさなドアの向こうで、ねずみたちが楽しそうにはっぴょうかいをしています。
著者等紹介
みやこしあきこ[ミヤコシアキコ]
1982年、埼玉県生まれ。武蔵野美術大学卒。大学在学中より絵本を描きはじめる。2009年、『たいふうがくる』(BL出版)で第25回「ニッサン童話と絵本のグランプリ」大賞を受賞し、絵本作家となる。2012年『もりのおくのおちゃかいへ』(偕成社)で、第17回日本絵本賞大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kawai Hideki
72
はじめてのピアノ発表会で緊張する女の子が、ネズミたちの不思議な発表会に誘われる絵本。緊張のあまり、険しい表情で舞台袖に立つ女の子に、子ネズミが声をかける。ついていくと、小さなドアの奥にネズミたちが集まる劇場が。間もなくネズミのサーカスが始まり、その後、手品、オーケストラ、合唱、バレエと続く。楽しくなった女の子は、ネズミたちと一緒にピアノを弾こうとした時、我に返り、自分が舞台に立っていることに気付く。けれど、楽しい気持ちが続いていて、リラックスして演奏ができた、というお話。舞台の陰影の表現がとてもいい。2016/11/05
Rosemary*
54
はじめてのピアノのはっぴょうかいの前のドキドキ、ハラハラ感が良く伝わってくる。もう一つの小さな発表会に招かれていつの間にか素敵な笑顔になれて良かった!ネズミたちの生き生きとして可愛いこと。今回も黒の中に赤が上手く効いている。2015/10/18
masa@レビューお休み中
50
今日は、ももちゃんの大事な発表会。舞台裏にいるももちゃんは緊張しながら順番を待っている。そんなときに、ねずみちゃんに声をかけられて、ねずみたちの発表会を見に行くことになる。人間の発表会とねずみたちの発表会。同じ日に開催されるということの意味。表と裏、陰と陽…何かパラドックス的な匂いすら感じてしまう。ももちゃんと同じように純粋に楽しむことができないのは、大人だからなのかもしれない。でも、本当はねずみたちの発表会を見たいと素直に言えないだけかもしれないなぁ。2012/07/16
小夜風
41
【図書館】今度うちの末っ子もピアノの発表会なので手に取ってみました。なんと!愛称も同じももちゃんなのです。うちの子は次が3回目なのですが、1回目はお姉ちゃんと一緒だったので難なく終わりましたが、2回目は緊張し過ぎて当日の朝発熱!泣く泣く棄権したのでした。なので一人で舞台に立つのは今度こそ本当に初めて!この絵本のももちゃんみたいな最高の笑顔が見たいな~♪きっと大丈夫だよね♪2015/02/14
ヒラP@ehon.gohon
40
ピアノの発表会で出番を待つももちゃんの緊張感が呼び起こした幻でしょうか。 ももちゃんの招かれたねずみの発表会の、観客たちの描かれ方がとても素敵でした。 演目もさることながら、人間的な表情の中に見入ってしまいました。 ねずみの発表会の盛り上がりと、気づけば現実の世界でピアノを弾いていたというももちゃんとが、交じりあったラストも楽しく感じられました。2023/05/21
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