内容説明
劇作家にもっとも必要なのは、力強い作品の世界観・ヴィジョンを持つこと。そして実際にそれを舞台にのせるためのテクニックを獲得することだ。先人劇作家たちが改革、実験、発明してきた典型的なテクニックを読み解き、自分のヴィジョンを戯曲という形で構築するための理論を学ぶ。イェール大学、ニューヨーク大学、メアリーマウント・マンハッタン・カレッジなど名門大学での演劇教育・研究で培われてきた理論体系をもとに、わかりやすくその要点を抜きだした技術マニュアルハンドブック。
目次
第1章 序論(劇作家のヴィジョン;暗黙に了解されているヴィジョン)
第2章 変化のヴィジョン(リアリズム;叙事詩劇;ブレヒト的叙事詩劇;リアリズム、叙事詩劇、ブレヒトの用語)
第3章 不毛のヴィジョン(自然主義;不条理主義;ロマン主義;自然主義、不条理主義、ロマン主義の用語)
第4章 神秘のヴィジョン(表現主義;シュールレアリスム;表現主義とシュールレアリスムの用語)
第5章 結び(三つの傑作戯曲)
著者等紹介
ファレル,ゴードン[ファレル,ゴードン][Farrell,Gordon]
劇作家・シナリオライター。サンフランシスコのベイ・エリアを拠点に、演出家、プロデューサー、制作として、演劇界の仕事を始める。1983年から1986年まで、イェール大学演劇学部で学び、劇作でMFA(芸術修士号)を取得。1991年より、ニューヨーク大学ティシュ・スコール・オヴ・アートで教鞭を取る。また、ニューヨーク市のメリーマウント・マンハッタン・カレッジで、演劇史、劇作、戯曲分析の授業を持ち、イェール大学にも、客員講師として招かれている。彼の戯曲は、ニューヨーク市、バッファロー、ニュー・ヘイヴン、サンフランシスコなどで上演されており、ユニバーサル・ピクチャーズ、MGM、ワーナー・ブラザーズ等の映画のシナリオも手がけている
常田景子[ツネダケイコ]
東京大学文学部心理学科卒業。文学座付属演劇研究所卒。「夢の遊眠社」、如月小春主宰の「NOISE」などに女優として参加。その後、パルコ劇場の制作などを経て翻訳家となり、現在にいたる。戯曲から文学作品まで、はばひろい翻訳を手がけ、2001年には第8回湯浅芳子賞(翻訳・脚色部門)を受賞
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